こんにちは、単身赴任マンです。
今日は、退職した後輩のH君について、書いていこうと思います。
H君について、というかH君に向けて、になるかもしれません。
僕が初めて教育係として受け持った後輩であるH君は、今年度に入って2か月くらいしたタイミングで、退職してしまいました。
その時の記事はコチラ→「ついに・・・後輩H君が退職してしまった。。。」
あれから約3か月、僕なりに責任を感じるところもあったりしたので、これについて書こうと思うまで時間が掛かりました。
これから書く内容も、H君からすれば「あなたには言われたくない」ってことかもしれません。。。
でも、素直な気持ちと、ある意味自分の気持ちの整理のためにも、初めて身近なところで起きた「うつ病」と「退職」について、今の自分の気持ちを書いていこうと思います。
生きてるか?元気になれたか?
まず一番言いたいこと、気になることは、「生きとるか?元気にしとるんか?」ということです。
僕は、彼が会社に出てこれなくなってから、結局一度も顔を合わせることも無く会話をすることも、ラインでやり取りすることも何も出来ていないんです。
・・・(´;ω;`)
H君が急に出勤できなくなったと聞いたのは昨年の12月頃。
あれから一度も連絡を取ることも、会話をすることもなく彼は退職してしまいました。
教育係ではありましたが、建設業の現場監督である僕とH君は当時、別々の案件に配属されてしまっていて半年以上は別の現場にいる状況でした。
そんな中でも定期的に業務を報告させる書類があるので、それのやり取りをメインとして連絡はちょこちょこ取っていました。
H君は決められた期限を守ることが苦手でした。。。
日報、月報、都度の出張報告など、、、。
それも今思い返せば、僕が気を張り過ぎたために完璧主義になり、細かくチェックし過ぎたためにH君が委縮してしまっていたんだと思います。
「それでも決められたことは守れよ」という意見はとりあえず今は横に置いておきます。
年齢も僕が約10年先輩だったこともあり、どうしても距離感はあったと思います。
同じ部署にH君の同期入社の子がほかに2人いるのですが、出勤できない状態の時に同期の彼らが電話したりライン送ったりしても、全て無視という状態でした。
そのため、心を病んでいると思われる後輩に対して僕が電話したりラインを送るのはプレッシャーになるだけだと、そう判断したためです。
「仕事なんだから関係ない。辛かろうが先輩の電話には出ろよ。」という意見も今は横に置いておきます。
横に置くというか、それが出来るくらいなら出勤日に無断欠勤したりしませんので。
そうなってしまった以上、そこは理解してあげないと建設的な考えではないと今でも思っています。
会社(正確には工事現場)に出てこれずに無断欠勤し始める直前の2~3週間くらいかな。
会社でいろいろ計画したり書類作ったりしていたH君は、40代の世話好きな先輩社員や課長、所属部署の長とかから結構高圧的に責められていたみたいです。
事務の女性がこっそりと僕に教えてくれました。
これが最後の引き金(トリガー)になったと思っています。
とくに世話好きの先輩社員は僕もかなりお世話になり良くわかるのですが、かなりプレッシャーです。本当に。
その分、「これをやったら絶対に怒られる!」という恐怖心がまず来るので「これには気を付けよう」という感じでいろいろと勉強になって覚えることが出来たものがいっぱいあります。
そこは本当に僕もめちゃくちゃ感謝しているのですが。。。
これはただの、恐怖による支配なんです。
僕も含め、僕の後輩たちもみんなその「40代の世話好きな先輩社員」を恐れています。
恐れているので、表面上は言うことを聞いているように見せますが、内心距離を置きたいと考えています。。。
恐怖ではなく、人間的な魅力で引っ張っていって欲しいものです。。。
それだけ、その世話好き先輩のプレッシャーがきついので、うつ病のトリガーの一つであることは間違いないと思っています。
その先輩は自分が原因だとは全く思っていないのでしょう。
出勤できなくなってしまったH君がいる寮に押しかけようとしたらしいです。
部長が止めたそうですが・・・
その行動は誰のためのものなのか、ちょっと自分本位のオナニー行為になってると思います。
「わざわざ家まで行ってやったぜ、なんて面倒見がいいんだ、オレは。」って思い過ぎではないだろうか。
僕も無断欠勤ではないけどうつ病の一歩手前くらいにはよくなってたので、H君の気持ちを察するに「出勤できないくらいまで気持ちが落ち込んでるときに家まで押しかけられたら、もう本当に逃げ場がないじゃないかーーーー(><)」ってなると思います。
僕だったら絶対そうなります。
余計に会社に行けなくなると思います。
とにかくここで言いたかったことは、
・ただ単純に、「元気か?」って気になるけど、聞けないのがツライ
・出勤できないくらい病んでいる人間の家に押しかけるとか無理やり連絡するのは違うと思う
ってことです。
辞めた以上は幸せになってほしい
2つ目に言いたいこと。
もう辞めちゃったんだから、会社の連中のことなんか気にせずに自分のことを第一に考えて前向きに生きていって欲しい。
前の会社の人間から何か言われてるんだろうなぁとか、どこかで出会ったら気まずいなぁとか、たぶん本人は今もめちゃくちゃ悩んだりそんなネガティブな感情が頭から離れないのかもしれないけど。。
月並みな言葉かもしれませんが、一生をかけて一つ会社に務めあげる必要なんてないと僕は思ってますので、1つ会社を辞めたからと言っても、次のステージで花開くというか伸び伸びするためのただの1つの経験だったんだな、と捉えていてほしいと思っています。
これも、辞めさせてしまった原因の一人かもしれない自分が言えることではないのかもしれませんが。。。
ただの身勝手な言い分みたいになるかもしれませんが、本当にH君の今後が明るくなって欲しいなと、素直に思っています。
・・・だめだ、ちょっと辛くなってきたので一旦中断します。
また続き書きます。
戻ってきました。。続きを書いていきます。
辞めるのも勇気が必要だったはず
一度休んでしまった以上、そのまま仕事を続けるのも辛かっただろうけど、会社を辞めるのも勇気がいるよね。
なんやかんや、今僕がいる会社はそれなりの規模がある会社だと思っていますし、地方から関西の企業に就職して出てきた後輩のH君は、就職決まったときにおそらく周りから祝福してもらったと思います。
それを就職3年目にして退社、地元に帰るっていうのは周りの目も気になるし、家族にどう説明しようとか、友達と会った時になんて言おうとか、就職活動の際にお世話になった先生にも合わせる顔が無いとか、、、
考えてしまうかもしれない。。。ツライよな。
でも会社を辞めるという選択をして、辞める手続きをするためにまた会社に来ただけでもすごい頑張ったと思います。
決してディスってるわけではないです。
絶対気まずいですもん。
会社の人に会うのが。
これまた、ある意味辞めさせてしまったかもしれない立場の人間が言うのは変な話なのですが。。。
退社手続きの日、うちの所属長はH君に会ったそうですが、「すいません、ほんとすいません」と一方的に言って来るだけでまともに会話が出来ずに1、2分顔を合わせただけだそうです。
あとは部長と事務的なお話をして、退社していったとのことです(´;ω;`)
とにもかくにも、辞めるのも勇気が必要だったはず。絶対に。
だって、僕も辞めたい気持ちありますもん。でも辞める勇気が無い。。
だから、それだけでもよく頑張ったと思います!
うまく言えないけど。。
僕個人としては反省
最初の方に書きましたが、僕は初めての教育係と言うこともあり、かなり完璧主義になってしまっていました。
最近いろいろ勉強し始めてこのような視点を持ちましたが、日本の教育制度は「失敗は恥だ」、「失敗は悪だ」と刷り込んでしまうので、日本人は完璧主義になりがちです。
僕は典型的な完璧主義になってしまっていました。
そして、それを後輩のH君にも押し付けていたんだと、そう思います。
完璧主義になり、失敗を恐れると、チャレンジが出来なくなり経験値が積めなくなります。
逆に細かいことを気にせずにガンガン挑戦してどうすると、失敗をして、どうやればうまくいくのか、これが分かります。
結果的に目先の失敗を恐れると、全くスキルが伸びません。
自分自身振り返ったときに、完璧主義になり、結果伸び悩む。
これに陥っていることに気付きました。
伸びるためには、「人目を気にせず細かいことを気にせず、まずはやってみる」
これが何よりも大事だったんだ。。。
僕は、H君を会社から失うことで、気づきました。
本当に愚か者だと、反省しています。
無駄にしないためにも、この気づきを今後の人生に活かしていかなければならないと強く思っています。
いつか笑顔で再会したい
あくまで僕の身勝手な思いです。
いつか、笑顔でH君に再会したいと思っています。
H君は確かに細かい作業は苦手だったかもしれない。
教育係の僕以外の人間がたまらず口を出しまくるようなカオスな状況でしたが、キャラが良すぎる、憎めないヤツなんです。
ぜんぶひっくるめて、ムードメーカーでした。
彼が必要とされる場所は絶対にあります。
短絡的な浅い考えかもしれませんが、
たとえば老人ホームとか子どもの保育の現場とかで人気者になれるタイプだと思います。
実際、うちの会社でもみんな「ほっとけない」という感じで口を出しまくってしまう感じでした。
もちろんこれが受け取る側の「受け取り方次第」で悪にもなることは理解していますので、今回の場合は彼にとってはおせっかいとかパワハラの類だったことは否めないです。。
言いたいことは、「H君はめちゃくちゃいいキャラ持ってる。人を惹きつける魅力がある。」ことは間違いないということ。
だから、自信もって良い、ダメなヤツではない、と。
今さら遅いんですけど、自分が言える立場ではないのかもしれないけど、いつか面と向かって伝えることが出来たらいいなと思います。
最後に
とりあえず、この記事で後輩H君の話は一旦終わりにしようと思います。
・結果的に辞めさせてしまった変えようのない事実
・完璧主義を押し付けてしまったので、無くしていこう
・俺も辞めたい
まとめとしてはこんな感じです。
僕は運よく10年以上今の会社にいますが、悩みもいっぱいあるのでいつか会社は辞めたいなと思っています。
もし辞めたら、会いに行こうかなと思っています。
拒否されるかもですが。。。(‘Д’;)
今さら何を言っても過去は変えられないので、今回のことで得た学びを次に活かしていくしかないと思っています。
それでは。